葉酸サプリの効果

お腹の中の赤ちゃんの発達に必要な栄養素である『葉酸』。これらをサプリメントで摂取することを厚生労働省も勧めています。実際、どのような効果があるのでしょうか?

葉酸サプリメントが勧められている最大の理由は、二分脊椎症などの胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低下させる効果があるからです。赤ちゃんの神経系は妊娠初期から作られ、先天異常は妊娠7週頃までに起きるのです。なので、1日あたり400マイクログラムの葉酸サプリを、妊娠の1カ月前から妊娠3カ月までの期間に摂取することが推奨されています。

妊娠中の人でだけでなく、妊活中の人にも人気です。「夫婦で葉酸サプリメントを飲んで、赤ちゃんを授かりました」という経験談もあり、確かに葉酸サプリメントを摂取したほうが妊娠率が高まるという研究があるようです。

1996年に実際に発表されたハンガリーの研究では、妊娠を希望する女性7905人を2グループに分け、一方には葉酸800マイクログラムを含むマルチビタミンサプリ、もう一方には銅・マグネシウム・亜鉛・ビタミンCを含んだサプリを飲んでもらい、1年以上追跡しました。すると、マルチビタミンを飲んだグループでは71.3%が妊娠したのに対し、もう一方のグループで妊娠したのは67.9%で、有意な差が認められました。また、2002年の南アフリカの研究では、103人の不妊症の男性に葉酸と亜鉛のサプリを26週間飲んでもらったところ、精子の濃度が有意に増加したという結果も出ています。

このように、研究でも効果を謳われているように葉酸サプリメントは良い影響を与えてくれそうですので、摂取してみてはいかがでしょうか。

コラム

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